病気の方も治療の甲斐があって退院の目途もたってきました。
かといって、病院の体制はコロナ禍のままなので、看護師と言えど非番の時にそんなに病室に出入りは出来ません。
勤務の合間の会話になります。
彼女
おっちゃん、もうそろそろ退院ですよ。
おっちゃんさえ準備できれば。
もう直っているから通院の必要もないし。
無謀に動き回ったら駄目だけど。
彼女
ねえ、私の旦那さんになってくれるでしょ。
まさか、母の方が良いって言わないよね。
波游
でも、そんな棚からぼた餅みたいな話しがあるの?
患者と看護師だしさ。
彼女
看護しててわかるのだけど、おっちゃんには女が惚れる魅力があるのよ。
母も満更でもない顔していたし。
私の部屋綺麗にして置くから、私が非番の日に退院しよ。
そんなやり取りがあって、夢みたいな話しだけど、生家には帰らず、彼女の家へ直行して仕出しで祝ってもらったのでした。
